愛は雨のように降る

せーので奏でよう

死神遣いの事件帖



『死神遣いの事件帖』の話。

予約した時は2月なんてまだまだ先だと思っていたのに、気がつけば発売日になってました。なんならもう4月。ずっと楽しみにしていた『死神遣いの事件帖』のBlu-rayが我が家にやって来ました。

ようこそ十蘭~♡

映画『死神遣いの事件帖-傀儡夜曲-』は映画館で観ることができたし、舞台『死神遣いの事件帖-鎮魂挟曲-』も観劇することができました。

舞台は状況的に行っても良いものかすごく悩んだんだけど、私にとって十蘭は安井くんを好きになったきっかけの一つでもあるので、行ってなかったら絶対に後悔してたと思います。

本当に行って良かった!これに尽きる。私にとって舞台を観に行くのはこれが初めてでした。一度は生で観てみたいとずっと思ってたけど、なかなか縁がなくて。今ではこれも全部『しにつか』を観るためだったんじゃないかと思ってます。

安井くんの十蘭のビジュアルを見たときから期待しかなかったです。ビジュアル最高、もう優勝です←

めっちゃ王道でわかりやすくてちょっとアニメっぽい。探偵(死神遣い)と死神のバディもの。漫画があったら人気出そうだなって思います。クライマックスシーンでなんとなく電王を思い出したんだけど、監督が仮面ライダーを手掛けてる方だった。2.5次元が好きな人も特撮が好きな人も楽しめるし、テンポも良いし見やすい設定(と言っても歴史もちょっと絡んでる)で、私はすごく好きな世界観でした。

とにかく十蘭が可愛い!ツンデレ!あと死神なのに結構真面目なんですよね。幻士郎さんのいい加減さとで、ちょうどいいバランス。死神の口から「職業倫理」なんて言葉が出てくるのが面白かったです。今思うとリュークも意外と真面目だったかもしれない。リュークといえば、メイキングで安井くんが、からくり箱はリュークで言うリンゴみたいなものだって話してて。何を持ってるのか分からなかったから、からくり箱の謎が分かって良かったです。安井くんってよく漫画とかに例えますよね。それがすごく分かりやすい、というか私にはハマる。

十蘭は落ち着いていて知的な感じがします。安井くんの526歳を意識した話し方、グッジョブです。憎まれ口たたくところは可愛いし、流し目で見るところなんかは妖艶な雰囲気がありました。さすがと言いますか、色っぽかったです。

そして十蘭ドールがこれまた可愛い。安井くんが十蘭ドールに嫉妬してたみたいだけど、安井くんの声でより可愛さが増してるんだよ!と声を大にして言いたいです。ただ、どうして十蘭ドールのグッズを出してくれなかったの?とは思ってます。笑

ニコ生で監督が「安井くんは演技経験がないと聞いてた」みたいなこと言ってて、軽く衝撃を受けました。私あの安井くん好きですよ、49の「みんな仲良くしてやってくれるよなぁ!」ってシーン。この頃からもっと評価されるべきだったと思うし、舞台に限らず演技する安井くんをもっと見たいと思う。安井くんのドラマ全部再放送してくれないかなぁ←

鈴木さんは穏やかで聡明な雰囲気があって、崎山さんはとにかく男前。緩くて面白い。この映画で初めて知ったのですが、お二人ともあっという間に好きになりました。素敵な人柄が伝わってきます。舞台で活躍されているいろんな役者さんのことを知っていくのは楽しいです。テレビに出てるのをお見かけすると嬉しくて見ちゃう。

舞台は映画の続きになっていて、幻士郎さんではなく侠客の新之助とバディになるわけですが。生で見る崎山さんは、迫力が半端なかった。出てきた瞬間から凄みがあって感激しました。新之助はヒーローって感じ。映画の最後で新之助が自分の姿が見えるとわかってなんだか嬉しそうに驚いていた十蘭。あの顔がすごく好きです。あと嬉しさを声で表現するのが上手だなって思いました。一八はどうなったんだろとか、映画で気になっていたところも舞台に繋がっていてスッキリしました。

普段は記憶力がいい方なんですが、ライブなんかもそうだけど、感動したりすると哀しいかなどんどん忘れてく。目に焼き付けておこう、全部覚えておこう、と思えば思うほど、ポンポン記憶が失われてくんですよね。一回じゃ全部を追いきれなくて「全部良かった!」で終わっちゃうから、舞台もBlu-rayになって、こうして手元に置いておけるのは幸せ。一人で何役もこなしている方がいることにも気がつかなかった。なんなら喜三郎が一八の羽織を着ていたことにも気づいてなかったですからね、お恥ずかしい。笑

「お命10日頂戴します!」
十蘭のこの台詞が好きです。ちょっと物騒だけど死神らしくて良いですよね。生でこの台詞が聞けて嬉しかった。決め台詞みたいなのが、いくつかあるのも良きです。スタンプとか欲しい。

安井くんの十蘭がとにかく好き。愛おしそうに、大切そうに十蘭ドールを撫でたり、ちょこんといつものように脚を揃えてお行儀よく座ってる姿が可愛かったです。2時間ちょっとで安井くんのつむじをたくさん見ました。笑

はまり役だと思うから、何回も言っちゃうけど、ずっと十蘭やっててほしいなと思ってしまう。今527歳だから、少なくとも527年分のスピンオフができる…見たい、見たすぎる。

映画にはなかった十蘭の殺陣もかっこ良くて。変化した後も奥にいる十蘭をずっと見てました。一瞬たりとも目を離したくなかった。そのくらい魅せられてました。しかもこれ安井くんが自分で振り付けてるんですね。天才だ…。ダンスをするシーンもあったけど、あれは もはや舞ですね。十蘭の舞。指先もターンもキレイで。映画で変化するときのターンも優美でした。袖の扱い方というか、安井くんは衣装に助けられたって言ってたけど、その衣装も含めた振り付けっぽさというか。とにかく美しかった。やっぱり華があるなと思いました。この人はステージ上で踊る人なんだなと。キャストってどういうふうに選ぶのかはわからないけど、毛利さんが踊らせたかったと話されていたので、十蘭に安井くんを選んだのは意図的ではないかと思いました。知らんけど。

とにかく幻士郎さんに会いたくて仕方がない十蘭が冷静さを失って闇堕ちして一人称が、“私”から“俺”に変わるんですよね。「魂喰わせろ」って。一気に少年漫画になったやん。遅めの反抗期かな。
安井くんって可愛いけどサイコパスっぽさもあるから、闇堕ち十蘭は真骨頂な気がしました。それに安井くんの声がいい。

映画より幻士郎さんと十蘭の関係性が見えたというか、失ったことで十蘭自身も幻士郎さんの存在の大きさに気づいたというような感じがしました。新之助のことも好きだろうけど、死神遣いだとわかっていながら、それを言わなかったのは幻士郎さんへの愛ゆえ。幻士郎さん“だけ”なんですね。十蘭ってば めちゃめちゃ健気。幻士郎さんも十蘭が愛おしかっただろうな。私のなかで、幻士郎さんになついてる十蘭のイメージが猫っぽくて可愛いです。

ていうか、十蘭はやっぱりヒロインでした。安井くん本人もヒロイン説を認めてた。どうりでみんな十蘭の頭ぽんぽんしたり、やたら触れたりするわけだ。天元さんにいたっては、めっちゃ近いうえに後ろからハグしてたもんな。

あとヴァニタスとメメントの存在がよりアニメっぽい。セーラームーンの敵みたいで可愛くてワクワクしちゃった。天元は思想さえ合えば上司としては最高かもしれない。視点を変えれば、それぞれに正義があるのがわかるっていうのは、良い悪役の絶対条件な気がする。見返りがなくても人(死神)を動かす力のある人。

舞台は死神にフォーカスしてて、映画にはあまり出てこなかった百目鬼がすごく活躍してるのも良かったです。毎日自撮りをあげてくれる陳内さんのおかげで結構好きになってたけど、舞台で見てめちゃくちゃ好きになりました。意外と謙虚な死神だし、死神としてのポリシーが明確なのよ。ちょっとクセになる。いちばんアニメっぽいのは彼かもしれない。「お可哀想に お可哀想に」って慰められたいもんね←

百目鬼が味方につくのは、すごく意外な展開でした。百目鬼は常に十蘭とは対極にある存在なのかもしれないですね。

コメンタリーで舞台を観ている安井くんの表情がときどき鋭くなる。十蘭が憑依しているのか、仕事モードなのか、それはわからないけど、私の好きな安井くんの顔だった。多分イケダンで店長が言ってたM-1の審査員みたいな目つきってこれだわ←

崎山さんも話していたけど、Blu-rayだと客席からは見えない表情が映っていて、十蘭こんな顔してたんだ、涙流してたんだ、って初めて知ることが沢山ありました。安井くんのお顔がとっても綺麗でアップが嬉しい。パンフレットの写真も美しくて惚れ惚れしました。全体的にビジュアルがすごく良いんですよね。衣装もメイクも華やかだし。とにかく良い作品でした。

十蘭大好きな私としては、やっぱり舞台の方がより好きですね。“残虐の死神”っていう中二病感満載なところも良きです。続編とかないかな、あれば嬉しいです。幻士郎さんと新之助と十蘭と百目鬼、見たい、見たすぎる。新之助はちゃんと十蘭を見てくれていてるから、幻士郎さんが帰ってきても良い関係でいられそう。是非とも続けていきましょう、東映さん!

大千秋楽で刀が折れたというのもロマンチック!
その公演も観てみたかったです。

初めての舞台でしたし、(映画とかだと普通だけど)緊張していたというか…2時間ちょっと座りっぱなしっていうのが想像できていなくて。でも、あっという間で時間の流れをあまり感じませんでした。こんなん何回でも観たいわ。舞台の良さを知ってしまったので、今後も機会があれば行きたいです。

去年は『しにつか』を観に行くまで、あんまり良いことなかったなって思ってたんですよね。コロナが流行るまでのチケ運がやたら良くて。どうせ中止になるから、当たってただけだったんだと思うことが多かった。だから『しにつか』も中止になっちゃうのかなって。でも、そんな大変な時期にもかかわらず、徹底して出来ることをすべてやったうえで、素晴らしい作品を届けて下さる方々がいることに感謝です。私にとっても、すごく特別な作品になりました。

初めて見る安井くんは やっぱり可愛かった。実在してる…そこにいる…って思ってしまった。その時は心なしか安井くんが痩せているような気がして、状況的にもかなり神経を尖らせているのではないかと勝手に心配してたけど、それと同時にあんなに近くで安井くん見ちゃうとそりゃ好きになるよねって自分に納得したりしてました。パンフレットを読むとお客さんが観に来るまでの事も考えてくれていたのがわかるし、行かない選択をした人たちへの配慮にも安井くんの優しさを感じました。だから、お肉いっぱい食べてねという気持ちでいっぱいでした。

大阪の公演をベースに収録されているようなので(私が観た公演と同じかどうかはわかりませんが)、Blu-rayの感じを私もそのまま見たような気がしました。カーテンコールでやっと安井くんの笑顔を見た。顔をあげた瞬間ニコッて。なんていうかもう私のなかで安井謙太郎と十蘭は別人だった。最後に両手で手を振ってくれたんですが、それがとてつもなく可愛かったです。思わず手を振り返しそうになってあわてて引っ込めました。笑

ちょうど上手側の席で安井くんが目の前にいて。4列目だったからすごく近くて。こんなに近くで舞台を見られることはもうないかもしれないです。安井くんの十蘭を間近で見られて本当に良かったです。初舞台が安井くんで嬉しい♡

マジで…こっちが「ごちそうさま!」だよ。
めちゃくちゃ美味しかったです!←